大阪で活動している認定ドッグビヘイビアリストです。
南イリノイ大学で犬猫の基礎栄養学~臨床栄養学を学び、総合栄養食の手作り食レシピ作成も行っています。
目次
症例プロフィール
・ゴールデンレトリバー
・1歳
・雌(避妊済)
・過剰な興奮
・飛びつき
・リードを咬む、引っ張る
・犬に対しての反応性(吠え、咬み)
経緯
預託訓練を数か月しましたが、その前後で行動の変化はほとんどありませんでした。
預託訓練後は、「座れ」「伏せ」「離せ」は出来るようになりましたが、普段から飼い主の方を気にする・見る素振りは、あまりありません。
また1日に数回、何かのスイッチが入って過剰に興奮し、力強いことから困っています。
なお、訓練所のアドバイスに基づき、一切オヤツは与えていません。
ご感想
愛犬の柚子は警察犬訓練所より迎え入れ、8ヶ月齢から4ヶ月間の預かり訓練も受けました。(シェパードとゴールデンレトリーバーで30頭ほどがいるところです。)
イメージ先行で、「訓練されて、おとなしく、犬社会の勉強もできた」柚子になって帰って来ると勝手に思い込んでいました。
コロナ禍の影響もあり、訓練終了時の説明が十分に受けられず、2ヶ月ほどすると、毎日の散歩では典型的な「ひっぱり」がどんどん強くなってきて、興奮しやすく、ストレス行動も見られたりなど、複数の「お悩み」が出てきて、1才4ヶ月齢でカウンセリングをお願いしました。
半年ほどカウンセリングを続けて、改善が見られた点もあれば、それによっての新たな課題も出てきたりしましたが、2才に近づいてきた頃から、今まではなかった散歩中などで他犬に吠える事が増え始め、その後はこの解決が最大の課題となりました。
犬へのアプローチ手法は、恐らく警察犬訓練所とは大きく異なるのだろうと感じました。自宅の中で家族として一緒に過ごすわけで、初めからこの様なカウンセリングを受ければ良かったなと思いました。
大きな悩みがひとつ少しでも改善されてくると、次はあれもこれもと気になる様になり、先住犬ともども健康や食事に関する相談にも乗って頂きました。
一番難しかったのは、教えて頂いたことを「どの様にして柚子にうまく伝えるか」でした。これは、これからも最大の私の課題であり続けるだろうと思っています。