大阪で活動している認定ドッグビヘイビアリストです。
南イリノイ大学で犬猫の基礎栄養学~臨床栄養学を学び、総合栄養食の手作り食レシピ作成も行っています。
目次
症例プロフィール
・柴犬
・2歳
・雄(去勢済)
・他人・他犬に対する攻撃性
・散歩での引っ張り
経緯
愛犬が散歩中に、通行人を噛んでしまいました。人を噛んでしまった経験は、今まで何度かあります。
この出来事により、愛犬を飼う自信がなくなり、手放そうかどうか悩んでいます。
ご感想
人への、噛み付き行為で相談しました。
きっかけは、散歩をしている時に、出くわした初対面の方が、撫でようと手を出してくれたんですが。
その手を、おもいっきり噛んでしまいました。家族を噛んでしまうのなら、まだしも。
他人様に、怪我をさせてしまった事がショックでした。どうしたらいいのか、わからず。
手に負えないのなら、手放すしかないのか。と悩み。色々ネットで調べて、辻先生に相談しました。
まず、辻先生との初めてのカウンセリングの日。
驚いた事は、黒豆と全く目を合わさず、黒豆をスルーしている事でした。
これは、後で教えていただきましたが。これが初対面の犬との対応の仕方だと。
まず、私達が犬について無知でした。
そこから、犬について丁寧に教えていただきました。
そして、柴犬の性格、接し方、衣食住。1からの見直しになりました。
家族バラバラの考え方を、先生のアドバイスのお陰で、家族全員が同じ目標を持ち、黒豆に対して同じ接し方を取る事ができました。
そして、この見直しが、今回の悩みの原因の解決に繋がっていきました。
問題行動は、犬ではなく、人間にある事。
薄々気づいてはいましたが、やはりプロのトレーナーから気付かされるのは、家族中が納得できました。
私達なりに、愛情を注いでるつもりでも、それは犬にとって、間違った愛情だった事も多かったです。それが最もの原因でした。
1回目の面談で、的確に改善点を指摘していただき、家族のゴールを設定してもらった事で、黒豆との生活に希望を持つ事ができました。
1つ、1つの改善点は、直ぐに改善される訳でもなく、簡単な訳でもないので、上手くいかなく、前進してるのかも、不安になるのですが、毎回、辻先生に会うと、良くなっている点を上げてもらって、安心しました。
また、次回のカウンセリングまでの間、ラインで近況報告を聞いていただけたり、カウンセリング後の概要も、メールで送ってくれるので、復習する為に、助かりました。
先生のアドバイス通りにすると、2ヶ月もすれば、明らかに黒豆の表情は、丸く明るくなりました。そして、下痢をしやすかった事も、食事指導してもらって、改善しました。
噛む行動は、攻撃性が全く無くなるわけではないですが、攻撃性が出ないように、工夫をする事を教えてもらい、黒豆もだいぶ落ち着いています。
家族との距離がグンと縮まり、今では1番大きな顔でリビングのソファーに寝そべっています。
それを見て、家族で笑いあえるようになりました。
1つ1つ、人間の小さな工夫が、犬の幸せへと繋が事。そして、その幸せを犬は家族へ返してくれる事。人が諦めなければ、犬は変わる事。
辻先生は、言葉が話せない黒豆と、黒豆の気持ちがわからない私達との、架け橋になって、気持ちを繋げてくれました。
父も母も、高齢の為、難しい事はできません。
それを、考慮して。先生の考えや、指導を押し付ける事なく。私達家族にあったプランを常に提案してくれました。
感謝の気持ちで、いっぱいです!!